防犯用ガラスについて、間違いが多いです。

ガラスについてお客様に話をすると、非常に間違った理解をされていたり、よその業者様から間違った説明を聞かれている方がおおいことに驚きます。
ガラス部分の防犯は何を使えばいいのでしょうか。

☆網入りのがr巣には防犯性能はありません。
10年以上前に建てられたおうちの方で、準防火地域もしくは 天窓のように使われているガラス以外の窓で網入りのガラスを使われているお宅をしばしば見かけます。
硝子の交換等でお話をお聞きすると、建築時に 防犯のためにとこのガラスを勧められたと回答をいただきます。
しかし、これは大きな間違いです。
網入りガラスは火災の時に 硝子が飛び散らず 火災の延焼を防ぐため、もしくは 天窓のガラスが割れても飛散して落ちてこないため。に使用されています。
逆に ガラスを割って侵入しようとするものからすれば、割っても飛散しないのでガシャーンという音が出にくく ばれる可能性が少なくなります。
また、ガラスに熱をかけるとワイヤーとガラスの膨張率が違うので割安くなります。
確かに 一般的に使われる3㎜のガラスよりは割りにくいですが、防犯は5分以上侵入を妨げることを基準とすることを考えると全く防犯性能はないといっていいでしょう。

☆内窓を付けても防犯にはなりません。

エコが叫ばれるようになって 内窓も一般的になってきましたね。
その内窓の説明をされるときに 内窓を付けると 断熱になる、結露が抑えられる、防音に寄与すると説明されると思いますが、その際に防犯になると説明される業者さんがえます。
しかし、一般的に使われる内窓は一般ガラスを使用されることがおおく、たいていは3mmや5㎜の一枚ガラス もしくは3㎜の複層ガラスを使われていると思います。
また、内窓には基本的に サブロックがありません。(オプションで付けられるものや、一部標準でついているものもございます)
で、元からついているサッシのガラスも3㎜や5㎜の一枚ガラスです。
3mmのガラスを1枚割るのにかかる時間は数秒です。
これが3枚あっても 1分かからないでしょう。
元のガラスが複層ガラスでサブロックがかかっていたとしても この窓を開けるのに1分ちょっと、内窓があったとしてもそれを開けるのに1分ちょっと なので5分以内には侵入できてしまうことになります。
そのため、内窓を付けることで確かにひと手間かかるという部分では時間稼ぎにはなりますが 防犯になるとは言い切れないのです。

☆防犯を考えるなら 硝子は防犯合わせガラスや防犯防災ガラスを使うしかないのです。
では、防犯にはどうすればいいのでしょう。
ずばり、防犯合わせガラスもしくは 防犯防災ガラスというガラスを使うしかないのです。
いままで説明したガラスと何が違うのかといいますと、これらのガラは ガラスとガラスの間に特殊フィルムを挟んで1枚のガラスにしてあります。
この中間膜が ガラスを割ったとしても破ることが困難なのです。
イメージしやすいとすれば車に使われているフロントガラスです。
車のガラスは 前のガラス以外は 割ると粉々になります、これは強化ガラスといって 割れても粉々になることでケガをしにくくしえいるのですが、フロントガラスは飛び石が当たってもひびが入るだけですし事故の際割れても形が残っていますよね。
硝子の表記で30ミルや60ミルと書いてあるものが在りますが、これが中間膜の厚みを記しています。
30ミルだと 防犯ガラスといい、60ミル以上だと防犯防災ガラスといえることになっています。

防犯、防災を考えるなら少し高くはなりますがこういうガラスを使わないと全く意味がないですよ。