外の音が気になる。中からの音が漏れていないか気になるのなら窓を考えて!

コロナ禍になり おうち時間が増えているからでしょうか?

騒音対策で内窓を設置したいというお客さまからの問い合わせが増えています。

そんな中でも、一番悲しいのは 内窓を付けたんだけど全然音の問題が解消されないんですという問い合わせ。

これを聞くと残念で仕方ありませんね。

 

☆騒音対策で内窓を付けるなら 防音に強い内窓をきちんとつけなくてはいけないのです。

防音をしたいとお客様が行っているのに、では内窓を付けましょう。と簡単に話をして内窓設置していってしまう業者さんが非常に多いようです。

そして、金額だけで話をしていくので 5㎜の一枚ガラスを使用した内窓を使うとか、複層ガラスなら重量があるからいいと説明していく業者さんとか。。

これでは、対策できたとは言えないんです。

 

*音に関しての説明を出来るだけ簡単にわかりやすく説明するため、一部専門的には表現の違う部分がありますご注意ください。

 

☆音には対策できないものもあります。

お客様が 気にしている音が何なのかきちんとお話を聞いてくれてその原因がなになのか確認することから始まります。

音には大きく分けて 固体音と空気音があります。

固体音とは 物自身を伝わってくる音。

たとえるなら 道路のガードレールをたたいてみてください。ガードレールがつながっていればかなり遠い位置のガードレールでもたたいている振動が伝わってきますよね。
空気音とは字の通り空気を伝わってくる音

音のほとんどはこちらになりますが 先のたとえで言うなら ガードレールから離れた位置でも聞こえるカンカン!という音になります。

 

窓で対策できる音は空気音のみです。

固体音であればほかの方法で対策する必要がありますね。

 

☆音色によっても対策の仕方は変わってきます。

音には 音色がありますね。高音、低音、重低音のようなものです。
高音は音が弱いために何かにぶつかると消えてしまいます。低音は音が強いため何かにぶつかってもその向こうへ音が伝わります。(注;わかりやすい表現をしております。現実とは少し表現が違います)

そのため、音の話では 重量則という言葉が出ます。音が当たるものの質量が重いほど音は伝わりにくいということになります。
なので、窓のガラスを3㎜の物から10㎜の物に交換すると質量が増しますので音が伝わりにくくなるという考え方をします。

しかし、高音はぶつかると音が消えやすいですがとてもスリムなので 隙間があれば通り抜けてきます。

 

さらに、物と物との間に空気の層を設ければ防音効果が上がると一般的に言いますがその空気の層は1mから2mのことを言います。

つまり、内窓の設置のような場合 空気の層は残念ながらあまり効果がないということです。
10㎜の一枚ガラスより空気の層を12㎜もった5㎜の複層ガラスのほうが場合によっては忘恩効果が落ちます。
(特殊な技法、ガラスを使った場合は除きます)

☆内窓で防音を考えるなら 専用のガラス、高機能な内窓が必要です

では、内窓でどのように防音を考えたらよいでしょう?
まずは、専用のガラスを使いましょう。
代表的なものは AGCのラミシャット、日本板硝子のソノグラスになります。また、AGCからはさらに特殊な マイミュートというレゾネーターを搭載したガラスも出ています。
ラミシャットや、ソノグラスは ガラスとガラスの間に特殊なフィルムを挟んで圧着したガラスでこのフィルムが防音効果を高めます。
マイミュートとは ガラスとガラスの間に空気の層を持ちその空気の層にレゾネーターという装置を持ちこれが音を吸収します。
このようなガラスを使って 内窓を設置すればいいのですが、先の書いたように高音は隙間を通り抜けてきます。そのために 気密性の高い内窓を設置する必要があります。
残念ながら、一般的に名前の知られているインプラスやプラマードUでは気密性が高いとは言えません。
気密性を求めるのであれば、大信工業のプラストか AGCのまどまどsリーズを選ぶのがいいでしょう。価格は確かに他と比べれば高価ですが、その価値はあります。

 

☆当社でのおすすめは、まどまどです。
誠に申し訳ないのですが 商品の良さは認めるところなのですが、当社では 大信工業さんの取引がなく AGCのまどまどをお勧めしております。

まどまどには スタンダード(まどまどst)とプラスまどまどPlus)の2種類がありますが、これはお客様の騒音へのお悩み具合や家の状況(取り付けの可否)を考えてご提案させていただいております。

まどまどPlusにマイミュートの設定が最強だと思いますが、金額もさることながら使用するガラスが5㎜と8㎜の複層ガラスですので非常に重いのです。そのため設置後に家がゆがんでしまってはいけません。なかなか、お使いいただけませんが 使っていただける条件がそろっていればぜひ使ってみていただきたいと思います。

最後になりますが、防音の相談をしてでは、内窓設置します即答するような方に頼んでもきっとここまでの性能のいいまどを真剣に考えてくれませんよ。
きちんと考えてくれる業者さんにご相談ください。