お部屋が寒いと思ったら。

今年も寒い冬がやってきます。
寒いのが好きな方にも 暑いのが好きな方にも 関係なく1年に1度必ずやってきますね。

日本に住んでいる以上 仕方がないこと。

でも、知ってました? 先進国で一番寒い家に住んでいるという事実。

☆海外では、部屋が暖かいのは当たり前!

部屋に入ると 寒い!と思って震えながらストーブをつけるという日本人は非常に多いですね

というか、それが当たり前と思っていますよね。

そして、リビングを暖かくして 寝室に移動して また寒い!と叫ぶ

こういう生活しているのは先進国では日本くらいのようですよ。
海外では部屋の中が暖かいのは当たり前。
国によっては 部屋の温度が18℃以下になってはいけない。暖かい家は人権であるとして、室温18℃以上を保てない賃貸住宅は閉鎖、解体されてしまうという法律すらあるといいます。
そう、海外では18℃以上に保てない家は人の住む場所ではないということなんです。
これは、断熱を完璧にできているかというより、どれだけ 光熱費を使っても常時 安全に暖房できていればいいというような話も聞きますが。
そういうことだからこそ、ガンガンヒーターを炊きます。
そうすると、光熱費が上がります。
光熱費が上がるのが嫌だから、断熱します。
ということで、海外では家の断熱は重要なんですね。光熱費が下がるんですから。

☆日本では断熱しても光熱費は下がらない。

今は 家を建てる時にきちんと断熱性能を説明しなくてはいけない義務がありますので 家の断熱化が進んできてはいるとおもいます

しかし、10年以上前の家だと、非常に断熱が弱く、壁や天井の断熱はしてあるけど、窓の断熱は全くダメ!
というお家があります。
で、最近 サッシメーカーなども全力で2重窓の推進に動き、国策としても2重窓を推進しています。
窓を断熱化すると とてもいいんですよ。熱が逃げないし、熱くならないし。
ただ、一つ気を付けてほしい。
よく営業さんが 光熱費下がりますからお得になります、下がった分で今回の内窓代まかなえます。
と説明します。が、残念ながら、それは無理です。
なぜかというと、そもそも日本人は我慢して、最低限の光熱費で部屋を暖めて生活しているので家を断熱いて光熱費を下げたところで そんなに下がらないということなんです。
先に書きましたが、海外では家中をガンガン温めて暮らしているので 下がり幅が大きいんです。(日本でも北海道あたりだとセントラルヒーティングを古くからしているのでそういう家は別ですね)
なので、光熱費が下がる分で窓の工事をしましょうということをいう営業さんは勉強不足なんです。

☆家を断熱する効果は光熱費が下がるのではなく快適と健康が手に入るんです。

じゃあ、断熱をしてよくなることはないのかというと それは違います。
絶対的に快適になります。そして、健康を維持できます。

快適になるとはどういうことか。

まず、家の中が安定しますので いつも同じような状態で室内で生活できますね。
さらに、冬に起こる結露が抑えられますので、毎朝 うんざりしたり、結露を拭き取ったりということが減ります。
防音効果で快適になるという方もみえるでしょう。

しかし、それ以上に健康という恩恵のほうが大きいのです。

寒い部屋で過ごしている人と快適な温度で過ごしている人では傷病率が上がるというデーターが発表されています。
寒い部屋に住んでいるというだけで 病気になりやすいんです。

昨今いわれている ヒートショックもその一つではありますが、風邪をひきやすいというレベルでも寒い部屋に住んでいる人のほうがひきやすいようです。

寒い冬は 交通事故で亡くなる方以上に お風呂でヒートショックで亡くなる方のほうが多く、夏は外でより、家の中で熱中症で亡くなる方のほうが多いということです。

家を断熱するだけで そういうことが防げれば 健康寿命が延びるのです。
つまり、健康が手に入るのです。
健康のために、走ったり、高い健康食品を買ったりするのに、なぜ断熱のために行う工事は高いからしないというのでしょう。しかも、断熱工事にはその後のランニングコストが基本的にはかかりません。

それを考えて 断熱工事をするかしないか決めてみてはいかがでしょうか。

 

☆窓の断熱が一番弱いから、窓の断熱が有効なのです。

日本では40年ほど前から、家の壁に断熱材を入れ始めたといわれています。
しかし、20年ほど前までの家の断熱材は完全とは言えません。残念ながら 工事方法があいまいで 断熱材は入っているけどきちんと施工されておらず断熱性能を発揮できていない家もございます。
それでも、家の中で熱の行き来が一番多い部位は窓なのです。

窓に使われているものは本当に古い家なら、木のサッシにガラスがはいっているでしょう。
その後は、アルミサッシの窓にガラスが主流となっています。
アルミは木よりも熱を通しやすいので 寒くなればすぐにその冷たさを 暑く成ればその暑さを室内に伝えてしまうのです。

また、ガラスも同様に壁材よりも熱を伝えやすいのです。
そのため、夏の外の暑さが家の中に入ってくる場所として80%が窓から、冬の室内の暖かさが外に逃げていく場所は窓からが50%となります。
だから、とにかく 一番簡単な 窓の断熱化をすれば 家は今より快適になりますよ。

という話なのです。

もう一度言います。窓を断熱化しても大して 省エネにはなりません。今、窓が寒い状態なので家中をガンガン温めているなら別ですが。
窓を断熱化して 得られるのは 健康です。

 

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